美しい日本料理が好き
年に数えるほどしか行かないけど、美しい日本料理が大好きです。
夜の時間は敷居が高いし、特にお酒が好きというのでもないので、ランチタイムを利用しています。
昔々のお話になりますが・・
学生時代はたまに外食をすることはあってもほとんどが、おうちごはん。
学校を卒業して自分で稼げるようになって、同僚とご飯を食べに行ったり、会社の上司に食事に連れていっていただいたりと、一気に食の世界が広がりました。
その中でも特に感動したのが、習い始めた茶道のお稽古でお茶事の時に出された懐石料理でした。
美しい器に盛られたお食事。
その上品な美しさ、お味に魅了されました。
毎回のお茶事が楽しみで、いつかこんなお料理を作れるようになりたいと思っていました。
その後結婚し三人の息子達に恵まれ、優雅な懐石料理の世界からは程遠く、食べ盛りの息子達の空腹を満たすことに精一杯で、そんなことはすっかり忘れていました。
今は子供達も独立して料理を作る義務感から解放されました。
一時、子供達の為に作る精力を使い果たしたのか、時間は沢山あるのに懐石料理を作りたいという気力はなくなりました。
誰かが作ってくれた懐石料理をいただきたい。
とは言っても、今更茶道のお稽古に通う気にもなれずにおります。
そんな私のような者が他にもいるのか、色とりどりの器に美しく盛り付けらっれて、お味も上品で初めて懐石料理に出会った時の感動を思い起こさせてくれるお店に、今回は行くことが出来ました。
息子の誕生日
三人の息子の一番下の子はまだ独身で、三食自分で作ります。
旅行やコンサートに誘っても断られますが、食事のお誘いなら来てくれます。
今回も息子の誕生日を理由に誘いました。
丁寧な添え書きがありましたので、今後の為に、また行ってみたい方の参考になればと思い、いただいたお料理をご紹介します。
コロナ対策は万全
完全個室でコロナ対策は万全。
目の前に座る息子との間にはアクリル板が設置。
まるでお見合い席のようでした(笑)
それぞれの手元には、消毒用のアルコールもありました。
八寸
九品のお料理
季節の庭園をイメージして作られたとのこと。
(お品書きより)
・人参カステラ
豆乳クリーム添え レーズン
・出汁巻き玉子
・蕗朧昆布巻き
・芽キャベツと寒鰆の和香草オイル煮
・鮪類肉南蛮漬け
焼き葱 貝割 糸唐辛子
・鮟鱇肝の柚香煮 加減酢 ジュレ
・里芋フォアグラ味噌田楽
・自家製唐墨
・粟麩と小松菜の霙和え 林檎
⇒林檎アレルギーがあるので変えていただきました。手前のレモンと一緒に盛り付けられてものですが、品名をメモするのを忘れました。
織部の器にうっとりして、しばらく蓋を取らずに眺めていました。
温物
男爵餡をかけたトリュフの茶碗蒸し。
トリュフの良い香りがいたしました。
トリュフと聞き、まっさきにチョコレートを思い浮かべましたが、きのこのトリュフでした(笑)。
造里
鮪とオオモンハタは、高知県からの直送品。
オオモンハタというお魚は初めていただきましたが、とても美味しかったです。
オオモンハタを家に帰ってから調べてみましたら、なかなか市場に出回らない高級魚だそうです。
手前にある本山葵(本わさび)は、徳川家康に献上されたと言われていて、静岡県有東木産とのこと。
良い香りでした。
主采
(以下、お品書きより)
・焼物
真鯛の菜種焼き 酢取り茗荷
・温物
風呂吹き聖護院大根
鴨そぼろ餡 共軸 針生姜
・煮物
凍み豆腐と近江蒟蒻の旨辛煮
椎茸 絹さや
・揚物
公魚高野揚げ 獅子唐 檸檬 七味塩
・強肴
若鳥の塩麴山椒焼き 香味野菜
止椀と香の物
椀物と香の物の他に、白いご飯もありました。
写真は撮りませんでしたが、ご飯は岩手県産のひとめぼれで、お店での限定品。
通常より粒が大きい粒とのことでした。
甘味
升を石庭に見立てたデザートです。
薄く切ったホワイトチョコレートの上に、石をイメージしたチョコレートのせてあります
蓋のようにようになっているホワイトチョコレートを砕くと、升の中には果物やアイスクリームがいろいろ入っていて楽しめました。
珈琲と最中
最後は最中と珈琲。
紅茶か珈琲か選べるのですが、珈琲にして正解でした。
さすがに最中は食べきれず持ち帰りさせていただきました。
気がついたら、入店してから二時間半ほどたっていました。
あっという間の楽しい時間でした。
お店はこちらです
【公式】青山 星のなる木 | 表参道・原宿の個室懐石料理/接待・会食
また、行きたいお店の一つになりました。